ハドラマウトの風景 イエメンの風景
イエメンの東側、アラビア半島全体で見ると半島南端の、アラビア海に面する場所に位置するハドラマウト地方は、古くからアラビア交易の要衝として栄えてきた地域です。県都であるムカッラーをはじめ、サユーン、タリーム、世界遺産に登録されているシバーム(シバームの旧城壁都市)などの都市があるのですが、このハドラマウト地方でよくみられる建築が、日干しレンガ(泥レンガ)を用いた建築様式で建てられた高層建築なのです。5階建てから高いものでは9階建てにもなるというこのレンガで作られた建物が並んでいる様はまさに圧巻。鉄骨鉄筋コンクリートのビル群に慣れ親しんだ目から見ると異世界のようにも見える美しさで訪れるものを魅了し、そして圧倒するのです。