青い街「シャウエン」の風景 モロッコの街並み
青い街「シャウエン(シャフシャウエン)」の風景 モロッコの街並み
北アフリカの北西部に位置するモロッコは、44万6千5百平方キロメートルの国土に約3691万人の人々が暮らす国。首都ラバトをはじめ、マラケシュや、フェズ旧市街、古都メクネス、エッサウイラ旧市街など数多くの世界遺産が点在し、エキゾチックで魅力的な見どころが数多くある国として知られています。
中でもモロッコ北部にあるシャウエン(シャフシャウエン)は、「青の街」「青い街」「青色の街」として世界的にその名を知られている所。シャウエンは、スペインがグラナダを制する(グラナダ陥落)前の1471年頃に軍事拠点として作られたのがその発祥ともいわれる町で、スペインから逃れてきたイスラム教徒やユダヤ難民で街の人口は一気に増えたといわれます。町中には青く塗られた家々が立ち並んでおり、この「ブルーシティ(青色の町)」を一目見ようと各地から訪れる人々を魅了しています。この町の建物が青く塗られた理由としては諸説あるようですが、その一つとしてはユダヤ教において神や天を表す神聖な色が「青」であるために家々の壁などが青く塗られたという説があります。