モハーヴェ砂漠と青空 アメリカ合衆国の風景
モハーヴェ砂漠(モハベ砂漠)と青空とハイウェイ アメリカ合衆国の風景
広さ35,000平方キロメートル以上という広大な面積を誇る砂漠「モハーヴェ砂漠」は、アメリカのカリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州、ネバダ州に跨って広がる砂漠。北側に、アメリカ国内のみならず世界でも最高気温となる気温56.7度を記録したデスバレー(デスヴァレー)があり、モニュメントバレーやグランドキャニオンなどと並ぶ、大迫力の自然の景観が広範囲に渡って広がる場所です。
もしかするとこの地に足を運んだことがない方でも、どこかで見たような景色だな、と思う方がいるかもしれません。そう、1987年公開の「バグダッド・カフェ」の荒野と道路と、モーテルとガソリンスタンドが併設されたダイナーのある世界は、まさにこのモハーヴェ砂漠が舞台なのです。砂のざらざらした感じと、気だるくて退廃的、それでいてどこか滑稽で不器用で素直で美しい、あの独特の世界観は、この荒々しくも美しいモハーヴェ砂漠が舞台だからこそ、より魅力的に描かれたのかもしれません。
山や渓流、平野、海など美しい自然は日本の各地で見られますが、この広大な荒野は日本では観ることのできないスケール感で、周囲をビルに囲まれた都会生活の日常で、ふと思い出しては飛んでいきたいような気持に駆られる、そんな場所なのです。