空から見るチューリップ畑 オランダの風景
その年の天候にもよるが、例年4月中旬ごろに見頃を迎えるオランダのチューリップ。球根の出荷のために、花は早々に切られてしまうことが多い為、チューリップが咲き誇っている様子を見られるのは僅かな間だけだ。(アムステルダム近郊にあるキューケンホフ公園ならばチューリップを始めヒヤシンスや水仙など、球根の花々が満開の風景を見る事が出来る。)
今から400年前頃に始まったと言われるオランダのチューリップ栽培。国土が狭い上に湿地や低地が多く、洪水の被害も多かった土地柄に加え、日照時間が少なく花の栽培に決して向いているとはいえないオランダにおいて、花の栽培は苦難の連続であったともいう。土地の干拓や品種改良など、国家プロジェクトはもちろん、一般の多くの人々の手で成し遂げられた努力と研究、工夫の結果、今や欧州最大、世界でもアメリカに次ぐ第二位の花きの生産国となった。