パンパの風景 アルゼンチンの風景

パンパの風景 アルゼンチンの風景パンパの風景 アルゼンチンの風景

「パンパ」。多くの人達にとってどこか懐かしいサウンドではないだろうか。小学校か中学校でその存在は習ったものの、仕事や旅、生活でアルゼンチンに関わりのある人以外は普段あまり耳にする機会もないのではないだろうか。パンパとは、アルゼンチン(とウルグアイ)を流れる長さ290キロメートルのラプラタ川の流域に広がる大草原地帯のことだ。関東平野の約60倍ともいわれる広さ(アルゼンチンの首都ブエノスアイレスを中心として半径600キロメートルの半円)で、樹木はあまりなく、どこまでも平坦な土地が広がっており、世界でも指折りの牧畜地帯・農耕地帯として知られている。

写真は、パンパに雨が降る様子を切り取ったもの。牧畜や農作に用いられているパンパは、一方であまりに平坦であるために一度雨が降ると広い範囲に渡って冠水することも珍しくなく、その後も中々水がひかないという。2003年には485万ヘクタールという広大な地域が洪水の被害にあい、日本からもテント、毛布などの緊急援助物資が現地に送られた。