セントメリーズ灯台と日の出の風景 イギリスの風景 イギリス ノーサンバーランド ウィットリーベイ
北側をスコットランド国境に接するノーサンバーランド州は、古くからイングランドとスコットランドの領地争いが幾度となくおきた歴史を持ち、イングランド国内でも多くの城が建造された地としてしられる場所。幸いにも大規模な土地開発から免れたおかげで、今も美しい景観が残されており、その多くが国立公園にも指定されている自然豊かな場所として知られる。とはいえ、湖水地方などのように、緑と水のある風光明媚な土地というより、寒風吹きすさぶような「荒野」と呼ぶにふさわしい場所や景観も少なくないのだが、むしろその手つかずで素朴な自然を愛する人々が足を運ぶ土地でもある。一方で、起伏のある丘に、延々と築かれたローマ時代の石壁で世界遺産にも登録されている「ハドリアヌスの長城」といった歴史的な遺跡もあり、この地の歴史の長さを感じさせられるような側面も持った場所だ。写真はそんなノーサンバーランド州のウィットリーベイにほど近い、北海に面して建つセントメリーズ灯台と日の出の風景。北海からの冷たい風をものともせずに、今日も沖合をゆく船の安全を守り続ける。