小さな村の秋の風景 スイスの秋の風景

小さな村の秋の風景 スイスの風景小さな村の秋の風景 スイスの風景

青空の下、色づいた秋の木々と伝統的なスイス・アルプスの家々と草を食む牛たち。とても平和でのどかな風景。

スイスの典型的な家屋、スイス・アルプスでよくみられる木造の山小屋「シャレー(スイス・シャレー)」ですが、元々はアルプスの山々で牛や羊を飼っていた牧夫たちが季節的に住まい、ミルクをバターやチーズに加工したりするのに用いられていた建物だそうです。年配の方やアニメ好きな方なら「アルプスの少女ハイジ」で馴染みがあるかもしれません。雪の深くなる冬の間は施錠して、里に下り、また春になったら使います。

それがいつしか、一年を通して住むための住居となり、さらにはアルパイン・ツーリズム(山登りやハイキング、スキーなど)の客を受け入れるための宿泊施設や土産物店などにもなり、やがてスイスのみならず、フランスやイタリアなどの山岳地方、カナダやアメリカなど北米のスキー場などにも造られていったのだとか。そんなスイス生まれとされる「シャレー」ですが、その建築を最初に行ったのはドイツ人である、という説もあるようです。

都会的な、もしくはリゾート地的な、カラフルな光や下腹に響く音、色めき立つ刺激。最先端の科学技術がもたらすドキドキの連続。そんなものも時には楽しく魅力的かもしれませんが、こういう穏やかでのんびりとした時が流れていく、そんな空間もいいものです。

願わくば頭の中を空にして、何の憂いも心配事もなく、心行くまで静かにゆっくりと時間を過ごす。美味しい物を少しつまみ、美味しい酒を飲み、大好きな作家の本でも読みながら、好きな時に昼寝をしたり。一年に十日間でもいいから、そんな時間を持つことができたら、人はとても幸せですね、きっと。