朝焼けのハワイの風景
火山活動の観測や研究をする学者や、溶岩や噴火を撮影するカメラマン、はたまた火山活動を間近で見たい観光客にとっては最も有名な場所の一つハワイ火山国立公園。ハワイ島の南側に広がる面積約133,200haという広大なエリアに、キラウエアとマウナロアという大きな火山が聳える。ハワイの火山がなぜ、研究者やカメラマン、観光客の間で有名かというとご存知の方も多いかもしれないが、それはハワイの火山の噴火の性質によるものだ。ハワイ島の火山は、噴煙や噴石を空高く舞い上がらせるような急激な爆発的噴火が少なく、二酸化ケイ素をあまり含んでいない溶岩の粘度は低いので山そのものの傾きがなだらかで流れが比較的ゆるやかであり、危険性が少ないのである。(爆発的噴火が少ないのも溶岩の粘性が低い為)とはいえ、火山の南東側にある町が呑み込まれたり、9000メートル近く噴煙を巻き上げる噴火も起きているので危険性がないわけではないが、通常は危険すぎて不可能な「溶岩を間近で観察したり撮影する」ということがここでは可能なのだ。写真はそんなハワイ島の溶岩と朝焼けの風景。大自然の美しさと恐ろしさが融合した荘厳な風景を切り取った一枚。