夜のビーチを彩る発光プランクトン モルディブの夜の海岸の風景夜のビーチを彩る発光プランクトン モルディブの夜の海岸の風景

モルディブの夜の海岸の神秘的な光景

海洋性のプランクトンである「夜光虫(ヤコウチュウ)」は、直径1~2ミリメートルほどの小さな生物。小さなといってもいわゆる「原生生物」としては大きな部類に入るが、この「夜光虫」を人間にとって特別なものにしているのは、物理的な刺激を受ける事によって自ら青い光を放つその性質だ。体内にある「ルシフェリン」と呼ばれる発光素が発光酵素により酸化されることによって光を放つのだが、一個体のその青い光は弱いながらも沢山集まることにより、幻想的な光景を作りだすのだ。

インド洋に浮かぶモルディブでは、夏場になるとこの「夜光虫」が集まって夜の海岸が美しい光に彩られる風景が見られることで知られる。幽玄で神秘的なその風景は一度見たら忘れられない。昼間の透き通った美しい青い海とはまた違った幻想的な風景。死ぬまでに一度は見てみたい美しい風景の一つだ。