キャット・アイランドの風景 バハマの風景
アメリカのフロリダ半島と、キューバに挟まれるようにして北大西洋に浮かぶ島国バハマ。ハイチやドミニカと同じ「西インド諸島」の一部で、美しい海と砂浜で知られるカリブ海の北側一帯を占める、全部で700ほどの島々と数多くの岩礁、サンゴ礁からなる国だ。福島県よりも少し大きい約1万3千900平方キロメートルあまりのエリアに約39万人ほどの人々が生活している。700ほどの島々のうち人が住んでいるのは30ほどの島。そのうちの一つキャット・アイランドは、バハマの首都ナッソーのあるニュー・プロビデンス島から南東方向へ約100キロメートルほどの場所に位置する細長い島だ。
この島は、バハマに幾つもある美しい島の一つだが、同時に西洋の海洋史においては歴史的な意味を持つ島であると考えられていた時期があった。新大陸を「発見」し、ヨーロッパに紹介したコロンブス(クリストファー・コロンブス)が、新大陸を発見して一番最初に上陸した島「サン・サルバドル島(グアナハニ島)」だと考えられていた時期があったのである。その説は後に文献により否定されており、現在、「サン・サルバドル島」はキャットアイランドから東へ50キロメートルほどの場所に位置する。
写真は海賊アーサーキャットに因んで名づけられたともいわれる「キャットアイランド」の風景。