ラパスの風景

ラパスのパノラマ風景 ボリビアの風景ボリビアの首都ラパスのパノラマ風景 ボリビアの風景

首都(※)としては世界最高所にあるラパスはアンデス山脈の盆地に位置する都市。富士山よりわずか180メートルほど低い標高3,593メートルというすり鉢状の高地に約76万人の人々が暮らしている。どこの都市でも少しでも快適な場所は富裕層が、そうでない場所はそれ以外の人々が居住するように、この町も利便性の良い(少しでも快適な)場所(=すり鉢状の平たい底の部分)には富裕層が、そうでない人々は周辺部の方へ居住する。町の中心部へ行くためには坂を下り、そして家に帰る時は坂を上らなくてはいけない不便な生活。そんな人々の暮らしが大きく変わったのが2014年に開業したロープウェイ。観光用ではなくあくまで地元の人々の足として作られた公共交通機関だ。「ミテレフェリコ」と呼ばれるこのロープウェイに乗れば、僅か10分足らずで上まで行かれてしまうという画期的なもの。今まで車で30分以上かけて上っていた町の人々の大切なインフラになっている。

(※ボリビアの憲法上ではスクレが首都となっているが、行政機能などを含め事実上の首都はラパスとなっている。)