トレス・デル・パイネの幻想風景 チリの風景
南米大陸の南を流れる全長1,114キロメートルのコロラド川はアンデス山脈に水源を発し、南緯40度付近を流れて大西洋に注ぐ川。そのコロラド川より南、アルゼンチンとチリにまたがって広がる地域はパタゴニアと呼ばれ、フィヨルドと砂漠、そして、氷河というダイナミックで力強い自然風景を見られるところとして知られる。そんな中でも特に有名なのがチリ側に位置するトーレス・デル・パイネ国立公園。荒々しくも美しくて迫力のある、パタゴニアならではの景観を堪能しに、世界中から探検家や登山家、写真家、ハイカー、観光客が訪れる。スペイン語で「パイネの塔」を意味する「トーレス・デル・パイネ」山群は標高こそ3000メートル前後の山々だが、写真のように花崗岩が浸食されたことによって出来上がったという、一度見たら忘れられないような独特の姿が印象的だ。