夜のペトラ遺跡と満天の星空の風景 ヨルダンの風景
ハリソン・フォード主演の人気シリーズ「インディ・ジョーンズ」の第三作「最後の聖戦」のロケ地としても知られるヨルダンのペトラ遺跡は、アラビア半島とアフリカの間にある「紅海」の北、シナイ半島の東側に位置する「アカバ湾」とその北東にある「死海」にちょうど挟まれるような場所にある渓谷に残る遺跡。紀元前2~1世紀頃、北部アラビア一帯に暮らしていた古代アラブ人「ナバテア人」の中心都市であったとされる場所だ。
古くから一帯は中東やアフリカ地域の物や人が行きかう交通の要衝であり、元々は遊牧民であったナバテア人もそうした交易で繁栄し、当地に定住するようになったという。ギリシャ語で「崖」という意味の「ペトラ」には、エル・カズネ (宝物殿)をはじめ、数々の古代都市の証が現存し、世界遺産にも登録されている。写真はそんなペトラの夜の風景。2千年前の遺跡と、何万光年彼方からやってくる星々の光のコントラストが幻想的な風景を作り出している。