スピシュ城 スロバキアの風景

スピシュ城 スロバキアの風景スピシュ城 スロバキアの風景

面積約3.9ヘクタールと城郭としてはスロバキア国内では6番目の大きさを誇り、中央ヨーロッパでも大きな城に分類される城の一つ「スピシュ城」(スピシュスキー城)は、12世紀に建てられた城。かつては地域の政治、経済、文化の中心地であり、支配の象徴的な建造物として存在感を放っていました。当初は石造りの武骨な要塞であったものが、宮殿や聖堂なども築かれ、城外も合わせるとロマネスク様式にゴシック様式、さらにルネサンス様式の建造物が入り混じった複合的な建物があったようですが、18世紀末に火災により城は廃墟となってしまいました。

とはいえ、石造りの建造物ゆえの強さで城壁や外壁、外廓は遺構として残り、その壮麗で強固な往時の姿の片鱗を今に伝えています。その印象的な外観は、一説にはジブリのアニメ映画「天空の城ラピュタ」のモデルの一つになったとも。スロバキアの中世の城「スピシュ城」。スロバキアに出かけた際には、世界遺産にも登録されているこの名城をぜひ見に行ってみてくださいね。