地球最後の楽園
インドネシアのラジャ・アンパット諸島は、グリーンランド島に次ぐ世界で第二番目の面積をほこるニューギニア島(パプア島)とハルマヘラ島の間に位置する島や岩礁の総称で、その数実に1500を越える諸島。世界で三番目に島の数が多い日本の島の総数が6,852といわれるから、1500という数字がいかに大きなものであるかがわかるだろう。ちなみに、インドネシアは世界で最も島の多い国であり、その数は17,500を越えるともいわれ、そのうち13,466の島々には名前がついているという。
このラジャ・アンパット諸島は、比較的都市部から離れている(首都ジャカルタから飛行機で6時間のソロンを経由してさらに船でアクセスとなる)こともあって、人間の手があまりはいらず、自然が保たれているのが特徴で、1500種を超える魚類、537種類のサンゴ、699種類の軟体動物類など、驚くべき多様性を持った生物が生息していることで知られる。特にサンゴ礁の美しさと、サンゴの種類の多いことでしられ、地球上のサンゴのうち約75パーセントがこの海域で見られるという。世界中に美しい海は数あれど、その生物の多様性などを加味するとこのラジャ・アンパット諸島と海域の海は「地上最後の楽園」とも呼べる場所なのだ。写真はそんなラジャ・アンパット諸島の風景を切り取った一枚。「楽園」と呼ぶに相応しい風景が広がる。