冬のバフマロの雪景色 冬のジョージアの風景

冬のバフマロの雪景色 冬のジョージアの風景冬のバフマロの雪景色 冬のジョージアの風景

「ドロミテ」や「トロワ・バレー」「ツェルマットスキー場」などの「ヨーロッパの巨大スキーリゾート」では、数多くのゴンドラやリフトが動き、ときには幾つもの山にまたがってバラエティに富んだ無数のコースを滑ることができます。レストランでは地元の郷土料理をはじめ、多彩な食べ物が用意され、ホテルも快適。サウナやスパ、プールにマッサージ、そしてレストランなど、スキーを滑らなくても「滞在」を楽しめるような充実した設備やサービスを誇る高級ウィンターリゾートも数多く、「冬」や「雪」や「スキー」や「スノボ」などを愛する人たちが世界中からやってきます。

そんなヨーロッパの有名スキーリゾートですが、日本のゲレンデと比べてもスケールが大きな場所が多く、現代的な設備とサービスで便利で快適な時間を楽しめる一方、人気の場所などはどうしても人が多くなりがちです。スキーがブームであった頃の日本のゲレンデのように混雑することはなくとも、人気の場所は人がそれなりにいるのは仕方ないことかもしれません。また、海外の有名スキーリゾートに行きまくっている人であれば、時にはちょっと穴場的な場所に行ってみたい、と思う人もいるかもしれません。

そんな「人が多いところは嫌だ」「穴場のスキー場に行きたい」といった人におすすめなヨーロッパのスキー場の一つがジョージアのバフマロです。ヨーロッパでも有数の降雪量を誇るコーカサス地方の標高2,050 メートルの場所に位置するバフマロはフランスやスイスやイタリアなどのスキーリゾートと比べるとまだまだ知名度は低く、圧倒的な穴場感を楽しめるのが魅力。手つかずの大自然とダイナミックなコースにはゴンドラなどはなく、雪上車でコースへアクセスします。空気が美しいことで知られるこの場所は元々夏の避暑地として知られ、主に7月から8月末まで人が滞在する夏のリゾート地でした。冬になると多いところでは4メートルから6メートル近くも雪が積もるために、冬場にはリゾート地としては利用されていなかったのです。そんなバフマロのウィンタースポーツの地としてのポテンシャルが注目されるようになったのは1970年代後半になってから。地形や気象条件が冬のリゾート地としてピッタリであることがわかり、スキーコースが新設され利用されるようになったのです。とはいえ、まだまだ開発はそれほど進んでおらず、最新設備もありません。驚くべきことにスーパーマーケットやお店などもほとんどなく食品などは持ち込むか、地元の人が馬に乗って自家製の食品を売りに来るのを購入するか、という選択肢しかないということ。宿泊先となるロッジやシャレーには、レストランやバーなどはありますが、いかにも穴場的なウィンターリゾート地の隠れ家感を堪能できるのです。