カムチャツカ半島の冬の夕暮れ 極東の極寒の風景
冬の夕暮れの太陽と極寒の川 カムチャツカ半島の冬の夕暮れ 極東の風景
ユーラシア大陸の東の端に、太平洋に向けて南西方向に伸びる形で位置するカムチャツカ半島は、長さが約1200キロメートル、幅は広いところで約480キロメートルにもなる巨大な半島です。どれほど大きな半島かというと(長さが約1200キロメートルという時点ですでに巨大な半島であることが分かりますが)その面積が日本の面積の約37万8000平方キロメートルより少し小さい位の約37万平方キロメートルということからもはっきりとわかります。もちろん、地球上にはアラビア半島やスカンジナビア半島など面積で見ればさらに大きな半島がいくつかありますが、このカムチャツカ半島は世界で10本の指に入るくらいの巨大な半島なのです。主な都市としては、最大都市であるペトロパブロフスク・カムチャツキーを中心に、エリゾヴォ、ヴィリュチンスク、パラナなどがありますが、極東という場所柄と冬の気候の厳しさなどもあり人口は30万ほどしかいません。
そんなカムチャッカ半島は、その広大な面積に加え、火山や地熱、山脈などの影響もあって20もの気候区分が入り混じっていますが、山間部では最も寒い1月~2月にかけてはマイナス50度を下回ることもあるといいます。一方、半島の東側の沿岸部では冬でも比較的温暖な気候(といてもマイナス10度前後にはなります)となります。
写真はカムチャツカ半島の冬の夕暮れの川の風景です。マイナス30度を下回ることもある北海道の中央部などもそうですが、ある程度の気温を下回ると風景はいよいよ純粋さを増していく気がします。厳寒の冬の夕暮れ特有の柔らかなピンク色に世界が染まっていきます。