夕暮れの北京の街並み 中国の風景

夕暮れの北京の街並み 中国の風景夕暮れの北京の街並み 中国の風景

2008年に開催された北京オリンピックを機に大きく変貌したといわれる中国・北京の街並み。高層ビルが次々と建設され、特に昔ながらの雰囲気が残る下町は大きく変わったといいます。その代表的な場所(地域)が明王朝・清王朝の時代に故宮を中心に整備されたという胡同(ふーとん)。日本語でいえば路地・横丁に当たるでしょうか。かつては伝統的な家屋が立ち並び、雰囲気のある佇まいが続いていた町も、保存地区に指定された一部の場所を除いて老朽化や景観上の理由などにより取り壊されました。北京市内に数千もあったといわれる胡同でその姿を変えたものも数知れず、跡には高層ビルや高層マンションが建てられたのです。

どこの国のどの都市も時と共に、時代と共に変貌していくのは当然のこと。東京も昭和のオリンピックの際に首都高が作られ幹線道路が整備されモノレールなども建設され、街も暮らしも大きく変わったといいます。都市は変化する、町並みは変わっていく、頭ではそれはわかっていても、それでもやはり昔を偲ばせる「雰囲気」のある歴史的な街並みが消えていってしまうのは寂しさを感じさせます。北京の夕暮れの絶景を見ながら、ふと、十年以上前に(北京オリンピックが開催される以前に)、初めて訪れた北京、秋の胡同を散策しながら感じた気持ちを思いだしました。