グラナダの家並み ニカラグアの風景

グラナダの家並み ニカラグアの風景グラナダの家並み ニカラグアの風景

ニカラグアの首都マナグアから南東方向に車で約50分、「ニカラグア湖」の湖畔に位置する古都グラナダは、過去と現在がバランスよく融合し、歴史、文化、美しい自然が調和した活気あふれる街です。1524年に建設されたこの街は、アメリカ大陸最古のコロニアル都市(植民地都市)であり、鮮やかな色彩の建物、荘厳で華麗な教会、壮大な中庭など、スペイン植民地時代の影響を色濃く残す建築物が数多く建ち並んでいます。それぞれの建物や広場には長い年月をかけて紡がれてきた物語があり、街の歴史やニカラグアを形成してきた文化の様々な背景を映し出しているのです。

グラナダの街中を歩いていて特に目につくのが、ピンク、黄色、オレンジ、水色など、鮮やかな色で塗られた家々の壁が続く風景。これらの装飾は、単なるグラナダ建築の美的感覚というだけではなく、何世紀にもわたるこの街の社会構造や文化的影響を反映しているといわれます。そもそも町の中心に立つシンボル「グラナダ大聖堂」からして、黄色と白のファサードとそびえ立つ鐘楼が目を引く、カラフルで素敵な建物です。伝統的な建築が立ち並ぶヨーロッパの町並みとはまた一味違う、伝統的なヨーロッパの建築に先住民の文化や色彩感覚が巧みに入り混じった、中南米のコロニアル都市ならではの風景なのです。