リスボンの街並み ポルトガルの風景
サンタ・ジュスタのリフトから見るリスボンの街並み ポルトガルの風景
ヨーロッパの西端に位置し、大西洋に直接面しているという地理的要因、他の土地を支配して経済的利益と領土拡大をもくろんでいた王室、キリスト教を世界に広めようとする教会、まだ見ぬ世界を発見したいと願う探検家、世界の海へ渡っていくだけの強度と大きさを持ったキャラベル船やナウ(キャラック船)といった優れた船と航海技術があったこと、スパイスや織物などを運んで莫大な利益を上げたい商人の存在など、様々な要素を理由に、大航海時代に他の国々の先駆けとなり、覇者となったポルトガル。最盛期には南米、アフリカ大陸、インド、アジアまで、海外領土は広範囲に及びました。その後オランダやイギリスに覇権を奪われていきますが、ポルトガル商人は活躍し続け、本国に様々な情報と共に富をもたらしたといいます。
写真はそんな大航海時代のポルトガルの栄光の香りが今も街のそこかしこに漂うリスボンの風景。現代においては、経済的な国力としてはランキングのトップ10にはいりませんが、首都の美しさと歴史と雰囲気という点では、(個人的に)トップ5に入れたいと思うような、情緒あふれる素敵な町です。