世界の美しい風景 クリスマス・シーズンのミシュコルツの夜の風景 ハンガリーの風景

クリスマス・シーズンのミシュコルツの夜の風景 ハンガリーの風景クリスマス・シーズンのミシュコルツの夜の通りとトラムの風景 ハンガリーの風景

中世を思い起こさせるような昔ながらの家屋が並ぶ美しい通りに、クリスマスの電飾で煌びやかにデコレーションが施されたトラム(路面電車)が停車している、まるで「おとぎ話」のような光景が広がるのは、ハンガリーのボルショド・アバウーイ・ゼムプレーン県の中心部にして、首都ブダペスト、デブレツェンに次ぐハンガリー第三の都市である「ミシュコルツ」です。(ハンガリー第三の都市といっても首都ブダペストに約171万人が住んでおり、国内二位のデブレツェンに20万人強、そして三位のミシュコルツに17万人前後と、圧倒的にブダペストの人口が多く、その差は大きなものがあります。)

古くから交通・交易の要衝として栄えてきたところで、一帯の中心地となってきました。またこの地域はハンガリー平原(ハンガリー大平原)と北部の山脈が交わる場所に位置していて、地下資源が豊富な地域でもあり、18世紀~19世紀頃には製鉄工場が建設され、第二次世界大戦後にはソ連の影響下で重工業が発展したという歴史があります。

とはいえ、先述したように第三の都市ではあるものの、それほど巨大な都市というわけではなく、町には今も中世の頃に建造されたディオーシュジュール城をはじめ、伝統的な建物、家屋が残されており、雰囲気のある街並みが形成されています。

写真はそんなミシュコルツの町の一角のクリスマス時期の夜の町並みの様子。クリスマスの装飾で飾られたトラムの童話の中のワンシーンのような幻想的ともいえる美しさが、伝統的な町並みに映えて美しい光景を作り出しています。このミシュコルツのトラムは、「ヨーロッパで最も美しい市電」に選ばれたこともあるトラム。それも、チェコやオーストリア、ベルギーなどの並みいる強豪を抑え、6年連続で「ヨーロッパで最も美しい市電」に選ばれたという快挙を達成しています。