モンテビデオの風景 ウルグアイの風景
ウルグアイの首都であり国内最大の都市モンテビデオは、人口約130万人の都市。街はラ・プラタ川の河口の北東岸にあり、一年を通して比較的温暖な気候で知られます。(アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスはラ・プラタ川の河口西岸に位置します。)
1724年にスペイン人の手により築かれた街は、一時的にイギリスの支配下にはいりながらもスペイン系の子孫たちであるクリオーリョ(クリオージョ)により奪還され、スペイン語圏の国の一つウルグアイを代表する都市としてその歴史を刻んできました。
写真はそんなモンテビデオにある町のシンボル的な建物であるパラシオ・サルボ(サルボ宮殿)。建築家マリオ・パランティの設計により、1928年に完成した高さ100メートルほどの建物です。元々この場所には、ヘラルド・マトス・ロドリゲスがタンゴの名曲「ラ・クンパルシータ」を作曲した場所として知られたカフェ・ヒラルダがありましたが廃業し、その跡地にこのパラシオ・サルボが建てられたという経緯があります。
建築当時は南アメリカ大陸で最も高い建物であったこの建築物は、「宮殿」の名がついていますが実際はホテルの予定として建設されたものといいます。が、その計画もとん挫し、現在はヘラルド・マトス・ロドリゲスにちなみ「モンテビデオ・タンゴ博物館」(ラ・クンパルシータ タンゴ博物館)が入っているほか、オフィスと個人住宅が入る建物となっており、その特徴的なデザインの外観と存在感でモンテビデオを象徴する建物として、人々に親しまれています。
ちなみにAirbnb経由でこの建物に宿泊できる場合があるので、モンテビデオに出かける予定がある方はぜひ空きをチェックしてみてくださいね。眺めが素晴らしいそうです。