紅茶とシベリア鉄道の車内風景 ロシアの風景

シベリア大陸横断鉄道(シベリア鉄道)の車内 ロシアの風景シベリア大陸横断鉄道(シベリア鉄道)の車内 ロシアの風景

「自由に旅ができる」ということの有難みは、いつでも自由に旅ができる時には中々感じられないもの。

様々な要因で旅が制限されてしまう、それは旅好きの人であればとてもつらいことかもしれません。最近の話でいえば、コロナ禍の数年間がそうでしたよね。観光の旅どころか、仕事の移動も含め、どこかに動くことさえ禁じられてしまう日々が続きました。

今までは思い立った時、もしくは計画を立てて、好きな場所に希望する時期に出かけることが当たり前だったのが、ある日ある時期を境にそれが難しくなりました。そうして初めて人々は自由に移動できることのありがたみを肌でひしひしと感じたのでした。

「移動が制限されてしまう」という意味では、地震や台風などの災害も大きな理由となります。「地震大国」というあまりありがたくない称号も持っている日本では各地で大きな地震が起きますし、台風も度々大きな被害をもたらします。当然のことながら、そんな時期にそのような場所に旅になんて行かれるものではありません。ある程度復興すれば、むしろ旅をしてお金を落とすことがさらなる復興につながるという意見もありますが、それもある程度インフラなどを含めた復興が進んでから、というのは当然のこと。

そしてもう一つ、移動が制限されてしまう大きな要因に、今も世界各地で起きている戦争、紛争、テロがあります。市井の人々はそのほとんどの人が平和で穏やかで安全な暮らしをしたいと願っているであろうものを、いつの時代も争いはなくならず、今日も悲しいニュースが世界を駆け巡ります。

そうした戦争が起きている地域、紛争地域は、外務省も渡航中止勧告を出し、一般の人はおいそれと旅に行くことはできなくなります。「人の生死」がかかっている状況下、観光の旅に出かけるなど不謹慎ということでもあるでしょうし、そもそも安全性の面で観光などできるわけがない、ということです。

何千年も昔から続いているような根深い原因があり、解決しようがないイデオロギーや宗教の問題があり、一般人である私たちが「平和な世の中を」と願っても、当事者の人々の間では容易に解決できない大きな問題が横たわっているのも、少しは理解しているつもりなのです。それが話し合いや、机上の会議や一部の相談で解決するような性質のものではないのかもしれないことも頭では理解しています。

それでもやっぱり子供のような心で切に願うのです。争いなどない世界、誰もがにこやかに笑っていられる世界であったらと。もちろん大きな病気の集団感染や災害も起きないことにこしたことはありません。しかし、それらは私たち人間が解決できない不確定要素も多く含まれています。でも人と人の「争い」だけは、人間が人間同士で解決できることではないかと思ってしまうのです。素晴らしい科学技術、高度なテクノロジーが、人を殺すためではなく、人を生かすために使われることを祈ってやみません。

どうか、世界が今よりも少しでも平和になりますように。戦争のせいで悲しむ子供が一人もいなくなりますように。望んだ人が、望んだ場所に、望んだ時に、出かけることができる世の中になりますように。