シドニーの12月 夏の夕暮れの風景 夏のオーストラリアの風景

シドニーのクリスマスの風景 オーストラリアのクリスマスシドニーのクリスマスの風景 オーストラリアのクリスマス

南半球(のキリスト教の文化圏)で生まれ育った人や、仕事や勉強、旅などで数年単位で長期滞在している人なら慣れていることなのかもしれませんが、北半球で生まれ育ち、暮らしている身からすると、やはり温かいクリスマスというのは少し不思議な気もします。それこそ子供のころから、学校の社会の授業やテレビ番組などで、「オーストラリアやニュージーランドのクリスマスは夏」ということを何度か見聞きし、頭の中で「知識」としては知っていても、やはりそれを実際に体感するのとは大きく印象が異なります。

純粋なキリスト教の文化圏ではないながらも、町並みも商習慣も12月になるとすっかり「クリスマス」色に染まる日本はもちろん、北米やヨーロッパの特に北の地域のクリスマスといえば、実際に自分で経験したものや数多くの映像や画像で見聞きしたものをふくめて、寒い季節に行われる行事、それこそ地域によっては雪があるのが当たり前、好きな人と過ごせるのであれば「ロマンチック」ともいえる一方、とても寒くて(もし一人きりであれば)身も心も震えてしまうような印象と記憶が大きく、「クリスマス」=「寒い冬」というのが本能のレベルで当然のごとくインプットされている気がするのです。「クリスマス=寒い」を当然のイメージとしてお持ちの人も多いのではないでしょうか。(南半球にゆかりがない方であれば。)

しかし、北半球とは季節が真逆の南半球では、ごく当たり前の話として「クリスマス」=「温かい夏」となるわけです。もちろん、南半球でも緯度の高い地域にある都市、例えばアルゼンチン最南端の町「ウシュアイア」であれば夏(12月)でも、最高気温は摂氏15度前後と温かいとまではいきませんし、さらに「温かい」といっても例えばメルボルンであれば、夏の12月は平均気温24度前後と日本の夏のように「暑い!」というのとは多少異なりますが、いずれにしても寒くはなく「温かい」わけです。

当然のように、条件反射的に頭の中にしみついている「クリスマスのイルミネーション」=「寒い」という認識は覆されます。「面白映像・面白画像」のようなジャンルで、オーストラリアのサンタさんが水着を着ていたりするものがありますが、多少の誇張・デフォルメがありながらも、オーストラリア=温かなクリスマスというのは紛うことなき事実というわけです。

写真はそんなオーストラリアのシドニーのクリスマス時期の風景です。夕暮れの美しい風景の中、木々に取り付けられたイルミネーションが輝き、「夏」のクリスマスシーズンの到来を告げています。