ニカラグアの活火山「マサヤ火山」の風景 ニカラグアの風景
ハワイのキラウエア火山やイタリアのエトナ山、インドネシアのイジェン山など、荒々しくておそろしく、なおかつこの世のものとは思えない火山の美しい光景を間近に見られる場所が世界には何か所か知られていますが、東京スカイツリーとほとんど同じ高さであるニカラグアの火山、標高635メートルの「マサヤ火山」もそんな火山の一つです。
この「マサヤ山」は、ニカラグアの首都であるマナグアの町から南に約20キロメートルほど行った場所にある火山で、ニカラグアでは国内最初の国立公園に指定されている場所にあります。周辺一帯では最も活発に活動している火山として知られていて、最初に文献に残っている1524年の噴火記録以降、実に19回以上噴火しているという活発な火山です。また、地質学者・火山学者らの研究によると、紀元前4550年におきた噴火は、過去1万年間の噴火の中では地球上で最大のものの1つといわれています。
写真はそんな「マサヤ山」の火口と吹き上がる溶岩の様子です。まさに灼熱地獄のごとく、真っ赤に燃える溶岩と有毒成分を含むであろう火山性の煙と闇の中照らし出される岩肌が、おそろしくも美しく、地球のエネルギーの深淵を全身で感じられるような絶景です。