ケロアンのグレートモスク チュニジアの風景

ケロアンのグレートモスク チュニジアの風景ケルアンのグレートモスク(右)とケロアンの建物群 チュニジアの風景

アフリカ大陸の北端に位置する「チュニジア」は面積約16万3600平方キロメートルの国土に約1194万人が暮らす国。アフリカの国々の中では「モロッコ」と共に地理的にヨーロッパにもっとも近い国の一つであり、歴史的にも様々な影響を互いに与えあってきました。

宗教的に見ると「チュニジア」は、イスラム教(※)の国ですが、中でも「チュニジア」の中部に位置する「ケルアン(ケロアン・カイルーアン・カイルアン・カイロワンなどとも表記されます)」は、670年にアラブの総督ウクバ・イブン・ナーフィウがやってきて拠点とし町を築いたとされる所で、北アフリカにおける最初のアラブの拠点、すなわち北アフリカにおけるイスラム教の発祥の地といわれています。(※チュニジアのイスラム教徒は「穏健派」と呼ばれる人々が多数を占めるといわれ、女性もヴェールを被っていない等、戒律は比較的緩やかといわれます。)

首都の「チュニス」から南に直線距離で約120キロメートルほどの場所に位置するこの古都には「ケロアンのグレートモスク」と呼ばれるアフリカ最古とされるモスクがあり、イスラム教徒の人々にとっては、「メッカ(マッカ)」「メディナ(マディーナ)」「エルサレム」に次ぐ第四の聖地ともいわれているのです。

写真はそんな「ケロアン」の風景。右手奥に「ケロアンのグレートモスク」の塔がそびえています。