チチカカ湖の日の出の風景 ペルーの風景

チチカカ湖の日の出の風景 ペルーの風景チチカカ湖の日の出の風景 ペルーの風景

日本最高所である標高3776メートルの富士山頂よりも高い、標高約3810メートルの場所に位置することから「天空の湖」とも呼ばれる南米のチチカカ湖は、「ボリビア」の西部と「ペルー」の南東部にまたがるようにして位置する湖。

チチカカ湖よりも高所にある湖は、チリのチュンガラ湖(標高4517メートル)、インドのパンゴン湖(標高4200メートル)などをはじめとして世界には幾つもあるのだが、往々にしてこのチチカカ湖は「世界最高所にある湖」として語られ、メディアなどでもそう紹介されていることが多い。それは「湖」の定義づけによるものであって、このチチカカ湖は「汽船などが航行できる湖として世界で最も高い場所にある」ということ。そもそも「湖」と「池や沼」は、その違い、定義がやや曖昧で「深さ」や「大きさ」に関しても国や地域で異なる場合もあり、ある場所で「湖」と呼ばれていても、実際には「池」ほどの面積のごく小さな湖があったりするためだ。

それゆえ、チチカカ湖よりも高地にある湖は存在するものの、「汽船の航行できる湖として~」という枕詞つきでチチカカ湖は「世界最高所にある湖」とされているのである。

驚くべきはその面積で、「日本最高所の富士山よりもさらに標高の高い場所にある=それほど面積が大きいというわけではないだろう」という先入観を持ってしまいがちである上、日本の国土の約3倍の面積を持つ「ペルー」や「ボリビア」のある「南アメリカ大陸」そのものが広大なので、マップで見ると相対的にそれほど大きくは見えないのだが、その面積は約8,562平方キロメートル。実に琵琶湖の13倍近くの大きさがあるのだ。

写真はそんなチチカカ湖の朝の風景。立ち込める雲の隙間から眩いばかりの朝の光が漏れ始める幻想的な風景。