リガの市庁舎広場と旧市街の冬の夜の風景 ラトビアの風景

冬の夜のリガ ラトビアの風景「ヴェツリガ(リガ歴史地区)」 冬の夜のリガ リガの市庁舎広場と旧市街 ラトビアの風景

バルト三国の一つ「ラトビア」の首都リガは、人口60万人以上の人々が暮らすラトビア最大の都市。ラトビア国内のみならず、バルト三国全体で見ても最大の都市として知られます。その歴史は2世紀頃にまでさかのぼるという伝統ある街で、バルト三国やスウェーデンなどが全域で確認できる縮尺の地図で見るとよくわかるのですが、ちょうど半円の形(お椀の形状)で「湾」となった地形の一番奥に面しており、天然の良港として、交通や交易の要衝となって栄えてきたところです。「リガ」という街の名もかつてラトビアの東北部からエストニアの南側にかけての一帯で話されていた「リヴォニア語」で「円」という意味を持つ言葉を語源とするともいわれます。

そんなリガの中心部にある旧市街は「リガ歴史地区」として世界遺産にも登録されている、歴史的な古い町並みが残されている地域で、全体的に美しい港町として「バルト海の真珠」とも称されるリガにあって、特に伝統的で美しい建物が立ち並んでいるエリアとして知られています。

写真はそんなリガ歴史地区「ヴェツリガ」の中心部、「ブラックヘッドのギルド(ブラックヘッド ハウス)」と呼ばれる建物がある風景です。

この「ブラックヘッド・ハウス」は、1334年に当時この地に数多くいた商人らの集会所や倉庫としてのスペースのために建てられた当時のリガ最大の公共建築物で、この建物を含む旧市街の大部分は、1941年6月のドイツ軍およびソビエト軍の戦闘によって破壊され、さらには1948年5月にソ連政府の命により建物の大部分が取り壊されて一度は廃墟と化しましたが、町の人々の熱意と努力により、1996年以降に歴史にできる限り忠実に再建されたものといいます。現在は、イベントセンターおよび博物館として利用され、リガの歴史と魅力を人々に伝える役目を担っています。